記事文章作成後の見直し手順
記事は推敲することで「質」が上がる
文章をどんなに綺麗にまとめたつもりでも、後に読み返してみると繋がりが悪かったり、誤字・脱字が見つかったりする箇所が大抵見つかります。
試しに書いた記事を一日寝かして、次の日読んでみてください。
違和感のある箇所が意外に多く見つかるのではないでしょうか?
記事の推敲(見直し)のポイント
作成した記事は、次の3点に気を付けて推敲してください。
【誤字・脱字・表記ゆれはないか?】
ワードがあれば、誤字や脱字に波線が表示されますので一目で分かります。
無ければ、少々面倒ですが目視で見直していきましょう。
全体をぼんやり読んでいくのではなく、見出し一つずつやるのがコツです。
慣れるとスピードも上がります。
“私は、背ga高い”
“先月からダイエットを始めめました”
このようなタイプミスが発生しやすいので、意識して見直します。
【前後の文章の繋がりは正しいか?】
長文になるほど、前後の文のつじつまが合わなくなることがあります。
例えば、次のような例文の場合。
例)
今話題の格安スマホは、実はそんなに安くないと私は思う。
LTEのデータ通信料は、メガキャリアと格安SIM業者を比較すると、格安SIMを提供する業者で月々600円代(1Gプラン)と圧倒的に安い。
一方、メガキャリアのdocomoの場合だと、一番容量が少ない2Gプランでも3500円。もちろん、割引されるともっと安くはなるのだが、基本的には倍以上の費用が掛かるといえる。
格安スマホの通信速度はどうかというと、メガキャリアの回線を借りて運用していることから、おこぼれをもらっているような感じで、数値的には段違いに遅い。
LTE回線速度を比較すると、メガキャリアだと下り最大75Mbpsなのに対して、格安SIMを挿入したスマホの場合4~12Mbps程度しか出ない。
その違いは、昼すぎや夕方などの回線が混雑しやすい時に、動画視聴など容量の大きいデータ通信を利用すれば、あからさまに感じることができるだろう。
―――以下略―――
この文章の問題点は、前半で格安スマホの料金について述べているのに、後半からは通信速度の話に転換してしまっていることです。
つまり、安いの?高いの?の問いかけに対して、速度が遅い!と答えを返しているようなものだといえます。
推敲時には、こういった文章のつじつまについても修正していきます。
【「歯」の抜けたような文章になってはいないか?】
根拠の説明が抜けた文章は、まるで「歯」が抜けてスカスカのような感じがします。
特に、主要テーマに関係する解説には、根拠の提示が必要不可欠です。
次の例文で、そんな文章の問題点を見てみましょう。
例)
質の高い文章に仕上げるには、推敲が必要不可欠です。
必ず、記事を作成した後に、見直し・修正を行うようにしましょう。
冒頭に推敲が必要だと言っているのに、その理由が書かれていません。
これだと、なぜ推敲が必要なのかが読み手に伝わらないでしょう。
議題――説明――結論の内の「説明」が抜けている状態ですね
具体的な説明は、記事の主要コンテンツなので必ず書く必要があります。