まずは構成から考える
記事作成は文章の構成から始める
文章も絵と同じで、ある程度の完成図がイメージできるように、下書きをした方がやりやすいと思います。
文章構成を書きながらやっていると、整合性の無いちぐはぐな文章になったり、要点がぼやけてしまうことが多いです。
まず最初に、書くテーマに応じた文章構成をおおまかでもいいので、考えてから本文を書き始めるといいでしょう。
以下では、文章の基本的な構成について紹介していますので、参考にしてみてください。
文章の構成の仕方
個人的な趣味の日記を書くのであれば、分かりやすさだけに気を付ければなんでもいいと思います。
しかし、WEBで集客を考えた文章やSEO対策を考えた記事文章を作成する場合、文章の構成をある程度統一した方が数も書きやすく見栄えもいいです。
【基本的な文章構成とは?】
起承転結は、話の理想的な流れを表す言葉です。
小説などのストーリーがある文章によく用いられますが、WEB文章作成にも応用できる文章構成法なのです。
「起」には、ユーザーを誘導するためのリード文を、「承」にはコンテンツ本体を導入します。
「転」はそのテーマで最も盛り上がりを見せる部分であり、ユーザーの関心を最後まで引っ張るのに必要な要素です。
「起」と「承」で展開した話の別の視点をとらえた逆説や、新たな展開、驚きの事実、裏ワザなどを紹介するといいでしょう。
最後に「結」ですが、これは文章の締めに当たる部分です。実はここが一番難しいのです。
本来は、文章全体の「まとめ」に当たるパートです。
しかし、WEB文章の場合は、文の始めの方や結論部分にクライアントサイトへの誘導リンクや内部リンクを貼ることが多いため、サービスを紹介するようなキャッチ文章を入れることがありますが、やりすぎるとわざとらしくなります。
ごく自然な感じでリンクへと誘導するには、逆にあまりキャッチを意識せず、普通にきちんと話をまとめた方がユーザーから共感を持ってもらいやすいでしょう。
【文章の抑揚(盛り上がり)ポイントを考える】
文章の構成を考えるのと共に、話の盛り上がりをどうやって導入するのかを考えることも大事です。
そこで考えられる方法としては、「起」と「転」の2か所に抑揚ポイントを仕込むということです。
情報サイト系のWEB文章の場合、最初のリード文「起」にユーザーの興味を引く文章を導入することで、コンテンツ部分の「承」を読ませる起爆剤になります。
コンテンツを読んでもらえたら、今度はクライアントサイトへのリンクがある結論部分まで、読んでもらうための工夫が必要です。
そこで、「転」で逆説を主張したり、新しい事実を追加情報として伝えることで、もう一度ユーザーの好奇心をくすぐり、結論へと導きます。
ドラマでも、最終回の手前で話が急展開を迎えることが多いですよね。
あれは、最後まで視聴者の気持ちを掴むために施された仕掛けなんです。
文章を作成する時には、この2回の抑揚を意識して書いてみてください。
結論から書いてみる
どうしても文章作成が進まない時には、書けるところから書いていき、後で自然な感じにくっつければいいです。
プロの小説家でも頭から書かず、書けるシーンから書いていく人もいます。
博打漫画の王道「カイジ」シリーズ(週刊ヤングマガジン/講談社)を描いている作者福本伸行さんは、ストーリーは結末から考えているそうです。
確かに、その方がクライマックスに近づくにつれて、話に盛り上がりを持たせられそうに感じます。