記事文章は正しい日本語で作成する
日本語の正しい書き方を知っていますか?
記事でよくみかける間違った日本語の書き方について―――。
普段あなたが何気なく話したり書いたりしている言葉の中に、日本語の間違いが潜んでいるかもしれません。
正しく日本語を活用している人から見ると、間違った日本語がところどころ混ざっている記事は、稚拙な印象を与えてしまいます。
特に、「ら」抜き文や重複表現はよく見かけられる間違いなので、正しい日本語で記事を書くための参考にしてください。
よくある間違った日本語例
【「ら」抜き文】
「ら」を抜いた文章「~までこれる」や「起きれる」をよく見かけますが、これは日本語として間違っています。
正しくは「~までこられる」、「起きられる」です。
日常会話では、この「ら」抜き表現がよく使われています。
「お前、明日の朝起きれるの?」
「お~い、ここまで走ってこれるか~?」など。
会話では、ごく自然な感じで溶け込んでいます。
文章化しても読み手には伝わると思いますが、あくまでもこれは正しい日本語ではありません。
読む人によっては違和感を覚えるので、十分に注意しましょう。
【重複表現】
記事ではないですが、よくやってしまいがちなのが年賀状です。
日本人のお正月恒例の”新年明けましておめでとうございます”。
これは、「新年」が「明けまして」と被っている重複表現の一つです。
「明けまして」には、年が明けるという意味があるので、「新年が明ける」となると意味がちょっとおかしくなってしまいます。
「お酒を飲酒する」や「馬から落馬する」といったような表現も重複表現です。
このような重複表現も、「ら」抜き文章のように日常会話で無意識に使っているため、文章を書く時にもやってしまいがち。
伝わらないことは無いのですが、正しい日本語としては間違っています。
紛らわしい日本語―――「特徴」と「特長」の違い
「特徴」と「特長」―――同じ読み方ですが、意味が少し違います。
「特徴」は、他の物と比較して目立った点をあらわすのに対して、「特長」は主に長所やメリットに注目することを指します。
個性に注目する場合には「特徴」を、商品などを紹介する時に、その良さなどに注目する時には「特長」を用いての表現が正しいです。
この他にも「十分」と「充分」の使い分けなども議論に挙がることがあります。
「十分」は数量的な物をあらわす際に使い、「充分」は満足した時の気持ちの状態を指すそうです。
ただこの2つ、今では同じ意味で使われています。
また、時間の”じゅっぷん”と間違わないための当て字で「充分」を使うという説もあるみたいです。
使って無難なのは「十分」の方だと思います。
最終的には、伝わればそれでいいのですが、日本語を丁寧に活用した記事には、読む人が気持ちよく最後まで目を通せるよう気を配った、筆者の”まごころ”が垣間見えます。