記事を読みやすくする接続詞の使い方
あまり知られていない?文章の接続詞の使い方
前後の文章同士は、接続詞を使って話の繋げます。
接続詞には色んな種類があり、「だから」のような順接、「しかし」のような逆接、対等関係をあらわす「また(並列)」や物事を付け加える「さらに(累加)」など、使い道が様々。
これらは、各文章をつないで、話の流れをスムーズにしてくれるのですが、むやみに使いすぎると、くどくなり内容が読み難くなるので避けた方がいいです。
また省略できる接続詞もあるので、それらの点についてここで詳しく説明したいと思います。
文章中に同じ役割の接続詞を続けて使うと……
「だから」や「ゆえに」のような順接、「また」「および」(並列)など、接続詞を続けて使っている記事をたまに見かけます。
例1)
―――前文省略―――
だから、糖質はダイエット中は控えた方がいい栄養素の一つだということが分かります。
だから、私は、ご飯やパンなどの炭水化物を食べないのです。
このように同じ接続詞を連続で使うと、語呂がおかしくなってしまいます。
後半の「だから」を「ゆえに」に変えてもおかしいのは同じです。
【逆接を連続で使うと……】
「しかし」のような、ストーリーを転換させる接続詞は、そう度々使うのもではありません。
連続で使うと、話が二転三転してしまい、読む人はテーマを見失ってしまいます。「この記事は一体何が言いたいの?」と感じてしまうでしょう。
そのため、逆接の接続詞は一つの話の区切りの中で、一個だけを目安に使うのがいいでしょう。
記事には「そして」をあまり使わない
接続詞の中で「そして」は、あまり使わないほうがいい言葉のひとつです。
前後の文章を順接で繋げる役割がある接続詞ですが、無くても文が繋がることがほとんどだと思います。
例えば、次の文章をご覧ください。
例)
上質な文章を効率良く書くために大事なことは、「ネタをまとめる」→「書く」→「推敲する」の3つの工程です。
文章を書くのに時間が掛かる人は、この3つの工程を同時に行っているか?ネタをまとめることが、きちんとできていないか?のどちらかだと思います。
「書く」ことに時間を掛けるよりも「ネタをまとめる」「推敲する」に時間を掛けた方が良い文章になりやすいです。
そうすることで、書くことがルーチンワーク化して、大幅な時短になるでしょう。
そして、推敲も時間を分けてしっかりやれるので、記事の内容も充実してきます。
最後の「そして」を消して、読んでみてください。
有っても問題はありませんが、普通に繋がるので無くてもいいと思います。
【「そして」は強調したい文章がある時に使う】
そしては、接続詞の中でも一番難しい言葉だと思います。
「そして」には、以降に続く文章のハードルを高くしてしまう効果があるからです。
読む人が、「そして」以降の文章に期待しすぎてしまうんですよ。
期待外れになると、それ以降読んでくれなくなるかもしれません。
「あっなんだこんなもんか……」
しかし、ハードルを上げてでも伝えたい、強調したいことがある時は別です。
議論してきたテーマに関する答えや、絶対に伝えたい主張を書く時には、「そして」は文を強調させるのでとても有効でしょう。
あえて使ってみて、文章を際立たせるのもひとつのテクニックだと思います。