同じ言葉の繰り返し、接続詞の多用、二重否定を無くす

読みにくい文章表現を改善する

 

同じ言葉の繰り返し(重複表現)、接続詞の多用、二重否定文について、詳しく解説したいと思います。

自分が書いた文章がどことなく変に感じたり、リズムが悪いのは、もしかするとこの3つの要素が当てはまっているからなのかもしれません。

 

間違った言葉の使い方は正しく直す。

回りくどい表現はシンプルに。そうすることで、見違えるほど文章のリズムが良くなります。

 

 

繰り返し言葉(重複表現)の改善 

繰り返し言葉(重複表現)とは、同じ意味を持つ言葉を重ねて使うことをいいます。

例えば、「車の自動車事故」や、「頭の頭痛」、「車に乗車」、「馬から落馬」、辛い香辛料」、「今現在」、「大体約100m程」などなど。

違和感を感じやすいものから、どことなく普通に使われていそうなものまでたくさんあります。

 

このような重複表現は、文章作成に慣れた人でも、ついつい気が付かずに書いてしまうことがあるため注意が必要です。

 

車の自動車事故は、自動車事故だけ。

馬から落馬は、落馬もしくは馬から落ちた。

大体約100m程は、「大体」「約」「程」のどれか一つを使用しただけで意味が通じます。

 

繰り返し言葉が文章の見栄えが良くなるので、見直しの時に気を付けましょう。

 

 

接続詞の多用に注意 

接続詞は、前後の話を繋げるために使われます。

「また」「さらに」「そして」のような順説を表現するような物や、「しかし」「ただ」のように逆説を表現する物。

色々な種類の接続詞がありますが、多用したり、同じ接続詞を連続で使用すると、かえって読みにくい文章になってしまいます。

 

逆説のための接続詞は、省略すると文章がおかしくなってしまいますが、順説の場合は省略できることが多いので、記事作成に取り入れてみてください。

 

 

二重否定文を使わない 

二重否定文とは、否定したことをさらに否定する文のことです。

文章を強調したい時に使うことはごく稀にありますが、結論が分かり難くなり、「結局どっちなの?」という印象を読み手に与えてしまいます。

 

例えば、「やらないことは無い」。

これはすなわち、「やる」ということと同じ意味になります。

 

他には、「あなたが行った行為は、正しくないことは無い」。

これはすなわち「正しい」です。

 

このような二重否定文は回りくどい表現になるため、実用文には不向きです。

普通に書いた方が読み手に情報が伝わり易いといえます。

 

 

【あえて二重否定を使うケースとは?】

 

二重否定を用いて表現することは、たまにあります。

伝えたいことをぼかすような時に用いられることが多く、例えば小説などの人物のセリフで導入されることがあるようです。

 

「あなたのこと、そんなに嫌いじゃないよ」

 

“嫌い”という否定に、”じゃないよ”の否定で二重否定文です。

好きだという気持ちをぼかして伝える表現技法で、私たちが普段の生活で使っているしゃべり言葉に当たります。

このケースでは、人物の心情をセリフに反映するために二重否定が用いられており、間違った表現技法には当たらないでしょう。

 

 

ここで説明した繰り返し言葉、接続詞の多用、二重否定文を無くせば文章が見違えるほど読みやすくなります。

自分で推敲する際に、意識して記事を見直すようにしましょう。

 

 

 

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