主語・述語の使い方を改善して読みやすく
主語と述語の使い方
読みやすい文章は、主語と述語の使い方が上手です。
主語はできるだけ短く表現したほうが、読みやすい文章になります。
主語と述語の距離は、できるだけ近い方が伝わりやすいです。
ここでは、そんな主語と述語の使い方について解説していますので、参考にしてください。
長すぎる主語は短くする
主語が一目で分かる文章にすると、読みやすくなります。
例えば、次のような文章は主語の書き方に問題があるので、短く直した方がいいでしょう。
“WEBライティングの基本やSEO検索上位表示のコツなどを詳しく説明したWEBサイトは、とても勉強になる”
この文は、全部読めば意味は伝わるのですが、主語が長すぎて読みにくい印象を受けないでしょうか?
それは主語がぱっと見、どれなのかが分からないからです。
この文の主語は、「WEBサイト」なのですが、補足的に説明した「WEBライティングの基本やSEO検索~」の部分が長すぎるために、視覚的に主語を認識し難くなっているのが特徴です。
改善するとしたら、
“私は、WEB文章作成の勉強になるWEBサイトを見つけた。
そこには、WEBライティングの基本やSEO検索上位表示のコツなどが詳しく書かれている。”
こんな感じでしょうか。
前者と比べて強調感は少ないですが、主語の前に長い補足情報を乗せていないので、見やすくなったのではないでしょうか。
このように、どこが主語なのかが一目で分かる文章にすると、見違えるほど読みやすくなります。
主語と述語の距離は近い方が、情報は伝わりやすい
主語と述語はできるだけ近くに配置したほうが、読みやすい文章になります。
例えば、次のような文章は、主語と述語の間に情報が詰め込まれすぎていて、大変読み難くなってしまっています。
“私は、ダイエットのため、毎朝5時に自宅近くの河川敷をお気に入りのスポーツウェアに身を包み、ジョギングをしている。”
主語である「私は」と、述語である「ジョギングをしている」の間にたくさんの情報が詰め込まれています。
このような書き方では、「私」が「ジョギングをしている」という事実を、読者が最後まで文章を読まなければ理解できません。
視覚的には、非常に読み難い文章だといえるでしょう。
手直しするとしたら次のような感じです。
“私は、ダイエットのためにジョギングを始めた。
毎朝5時になるとお気に入りのスポーツウェアに身を包み、自宅近くの河川敷を走っている。”
文章を二つに分けて、まず最初に「私は、ダイエットのためにジョギングを始めた」という要点を先に説明しています。
後述では、「毎朝5時」と「お気に入りのスポーツウェア」「自宅近くの河川敷」という情報を補足しました。
このように、主語と述語の距離が長くなる場合は、文章を分けて書く方が情報が伝わりやすい文章になると思います。