主語を削って読みやすい文章にする方法

文章を見直して練り直すことを推敲(すいこう)といいます。

その際に主語の表現方法が長すぎて、読みにくいものになっていないか?をチェックすることが大事です。

 

主語の上手な削り方やまとめ方を説明していますので、ぜひ参考にしてみてください。

 

 

 余計な主語は削ってまとめてコンパクトに!

詳しい文章を書こうとして情報をたくさん詰め込みすぎると、回りくどくなってしまうことがあります。

記事は余計な単語や文章を削ってスッキリさせると、見違えるほど読みやすくなるので、見直しの時に「おかしい」「分かりにくい」と感じた文章は、思い切って削ってみてください。

ただし、削るといっても、単純に単語や文章を削除するだけではなく、文章をまとめ直すという意味もありますので、一例で説明します。

 

 

例えば、こんな感じの文章は、削ってまとめてコンパクトにした方がいいと思います。

 

 

“余計ないらない情報が詰め込まれたダラダラと書かれた長いだけの長文は、読みにくいです。”

 

 

かなり適当に書いてみましたが、主語の「~長文は」が長すぎるため、見るからに読みにくい文章になりました。

この文章を直すと次のような感じになります。

 

“要点がまとまっていない長文は、読みにくいです。”

 

言い換えると、

 

“長文は、要点がまとまっていないと読みにくいです。”

 

こんな感じで、主語を短くまとめられると思います。

削るというよりは、「言葉を変えて表現する」といった方が正しいかもしれません。

 

とにかく主語が長すぎる文章は、とっつき難くなるので注意が必要です。

 

 

主語を省略するケース

主語は、文の主体を表すものです。無いと意味不明な文章になってしまいます。

 

例えば、「選挙に当選した。」というだけでは誰が当選したのかがわかりません。

それを、「○○氏が選挙に当選した」にすると、誰に(何に)対して言っている文章なのかがはっきりします。

 

このように、主語は文章にとってなくてはならない存在なのです。

ただ、場合によっては、主語を省略したほうがスッキリとした文章になることもあります。

 

例えば、次のような文章。

 

“先週、僕は山に登った。僕が前から登山に挑戦したかった富士山だ。

今回の登山のためにずっと前から僕は、基礎トレーニングを積んできた。当日僕は、その成果を十分に発揮して、富士山頂まで無事たどり着けることができたのだった。”

 

この文章の主語である「僕」が何回も出現していて、かなり稚拙な感じになってしまっています。

 

この「僕」は、冒頭文に1回出現させるだけで、文章全体の主体が誰なのかがわかるため省略することができます。

 

“今回の登山のために、ずっと前から基礎トレーニングを……”というように、主語の「僕」を省略したほうが文がスッキリするのです。

 

つまり、文章の主体が伝われば、省略しても大丈夫ということ。

自分の記事を見直した時に、省略できると思った部分は試しに削ってみましょう。

 

 

述語も省略ができる

主語と同じく述語も省略することができます。

新聞の大見出しでは、述語が省略されてタイトルが記述されていることが多いです。

 

例えば「○○自動車の販売台数が世界首位になった」というタイトルがあれば、「○○自動車の販売台数が世界一に」というように、「なった」という述語を省略して記述されることがよくあります。

こうすることで、文の歯切れが良くなり、強調して伝える効果があるのです。

 

記事のタイトルや見出しを考える際に、述語の省略をやってみましょう。

 

 

 

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